ブラジルやインド、中国から直接買い付けることにより、国内で仕入れるよりも安くなることが多く、珍しい石も見つかりやすいという利点はあります。ただし海外から天然石を仕入れる際には、以下の5つのポイントに気をつけることが重要です。
信頼性のある販売業者を選ぶ
天然石の仕入れ先を選ぶ際には、信頼性のある販売業者を選ぶことが重要です。業者の評判や信頼性を調査し、長い実績や顧客の評価を確認することで、品質の高い天然石を提供してくれる業者を見つけることができます。
品質の確認
仕入れる天然石の品質を確認することも重要です。石の透明度、色合い、内包物の有無など、品質に関する情報を入手し、実物の写真や詳細な説明を求めることが大切です。また、石に関する証明書や鑑別書がある場合は、信頼性が増します。ただし、その鑑別書自体が本物であるかどうかも確認すべき。
直接取引の可能性を探る
天然石を海外から直接仕入れる場合、中間業者を介さずに直接取引を行うことで、コストを抑えることができる場合があります。生産地や現地の取引ネットワークを調査し、可能な限り直接取引する方法を探ることがお得な仕入れに繋がります。余分なマージンはカットしたいですよね。
適切な輸送と保険
天然石は繊細な商品であり、輸送中に破損や紛失のリスクがあります。海外の発送はヤマト運輸や佐川急便のような丁寧さが一切ありません。仕入れ先との契約や取引条件には、適切な輸送方法や保険についても明記されているか確認しましょう。万が一のトラブルに備えて、輸送保険を検討することもおすすめです。
法規制と文化遺産の尊重
天然石の仕入れにおいては、法規制や文化遺産に対する尊重も重要な要素です。各国の天然石の輸出規制や文化財保護法を確認し、合法的な手続きや許可を取得することが重要です。また、違法な採掘や取引を避け、環境や地元の文化に配慮した取引を行うこることが最優先。
違法な手段で入手された天然石は、法的なトラブルや倫理的な問題を引き起こしてしまいます。価格が安いから、と怪しい品物に手を出すのは厳禁。文化的な意味を持つ天然石については、現地の文化や伝統に敬意を払い、適切な取引手続きを行うことが大切です。
また、国際的な取引においては、関税や輸入規制にも注意が必要です。仕入れ先との契約や貿易条件に関連する関税や税金、輸入許可証などを確認し、法的な要件を遵守することが重要です。
総括すると、海外から天然石を仕入れる際には信頼性のある販売業者を選び、品質の確認を行い、可能な限りダイレクトトレードを検討し、適切な輸送と保険を確保し、法規制と文化遺産の尊重を忘れずに行うことが重要です。これらのポイントに留意することで、高品質で適切な取引を行うことができます。
天然石好きが高じてstoriaという石屋さんにお勤めすることになった関西人。主に仕入れとデザインを担当していますが、最近は写真撮影も勉強中。これまでに買付にいった国はブラジル、中国、タイなど。特技はどこでも眠れること。
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