インド・マニカラン産ヒマラヤ水晶の包括的ガイド

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マニカラン水晶は単なる鉱物標本を超えて、宗教的・精神的価値を持つ特別な存在として日本市場で確固たる地位を築いていますね。この記事ではマニカラン水晶の特徴や背景、採掘状況や日本での人気についてまとめていきます。

1.地理的・宗教的背景

ヒマラヤ水晶 採掘

産地の基本情報

マニカラン(Manikaran)は、インド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州に位置する標高約1,700mの村で、パールヴァティ渓谷のほぼ中心部にあります。硫黄の匂いが立ち込める有名な温泉地でもあります。

宗教的・神話的意義

パールヴァティー渓谷は、インド最高神の一人シヴァ神の妻である慈愛に満ちた山の女神パールヴァティーの名前が付けられた地で、二人が仲良く暮らしているという伝説が残る神聖な場所です。また、インド・ヒンドゥー教最高神シヴァの妻「慈愛の女神パールバティー」から名づけられた聖地として崇められている土地でもあります。スィーク教(インド人のイメージで知られる頭にターバンを巻いた人たちはこのスィーク教徒)とヒンドゥー教の聖地でもあります。

2.マニカラン水晶の特徴

ピンククォーツ

物理的特徴

・色調:鉄分の影響で薄っすらピンク色をしたものなどが特徴で、その他、イエローや褐色系、オレンジやレッド系など、成分割合によって色合いに違いが見られる
・透明度:より透明度が高く光沢のある美しい高品質な水晶が産出される
・結晶形状:ポイントのひとつひとつが長く、大く密集して成長している部分はマニカラン水晶クラスターの見どころ
・内包物:黄味がかったもの、ファントムが内包したもの、結晶表面が磨りガラスのようなもの等が産出されています

他の産地との比較

ガラス光沢のキラキラした輝きに比べ、幾分柔らかさのある優しい透明感がヒマラヤ水晶クラスターの特徴。結晶はどっしりとして逞しく、形の良い真っ直ぐなポイントは、ヒマラヤの力強いエネルギーをそのまま形取ったかのようです。

エネルギー特性

世界的な水晶の産地として知られるマニカラン/パールヴァティー渓谷で産出されるヒマラヤ水晶は近年とても人気が高まっており、その神秘的な姿はとても魅力的でまるで母なる女神パールバティーのように力強く優しいエネルギーを感じられるようです。

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マニカランとはインド北部にある村の名前で、シヴァ神とその妃であるパールヴァティが1100年もの間、幸せに暮らしたという伝説が残っています。マニカランで採掘された水晶は内包物の影響で赤くなり、薄っすらとピンク味を帯びることが多くなっています。一般的にヒマラヤ水晶という名前で流通することが多いですが、その特別な人気から「マ...

3.採掘状況

ヒマラヤ 移動

採掘場所と標高

パールヴァティー渓谷の標高2,000m以上の各地にヒマラヤ水晶の晶洞が多くあり、水晶は、マニカランの標高約6000m付近、近年の温暖化で氷河が溶けて現れた大地で発見されたと言われています。

採掘方法と環境

ヒマラヤ水晶の採掘現場は機械の入れない山奥にあるため、人々は歩いて山を登り一つ一つ丁寧に採掘しています。時には山道ともいえない足場の悪い道なき場所を進みます。

ヒマラヤ水晶の採掘される場所は2000m以上の場所が多く、人々は穴を掘り進めて少しずつ岩石を切り崩し、水晶を傷つけないように細心の注意を払いながら丁寧に採掘していきます。

労働環境

そして集められた何十キロ(時には百キロを越える)水晶を抱えて、来た道を運ぶのです。普段から山で生活し、足腰を鍛え上げられた地元の人々だからこそ出来る術であり、私たちが想像も付かないほど大変な労力を伴う作業であることは間違いありません。

氷河融解との関係

近年、氷河が徐々にとけてきたことにより、水晶が地表に現れるようになって採掘ができるようになったようです。このように氷河によってゆっくりと長い時間をかけて冷やされて結晶化したマニカラン水晶は、美しい透明度が人気となっています。

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4.流通・価格・市場動向

マニカラン水晶

流通経路

当店で扱うヒマラヤ水晶は主にインド北部、中国チベットとパキスタンに挟まれたヒマラヤ山脈の麓に位置するヒマーチャル・プラデーシュ州の中央部クル地区にあるパールヴァティー渓谷、マニハール産、パルギ山(ガルサ渓谷)、バシール山などで採掘されたものを、原石の状態で仕入れています。

そこから国内の加工工場でビーズに加工し、ブレスレットの形に組み上げています。

※ひとつひとつ手作りのため、即日発送ができない場合もあります。

価格動向

鉄分の影響によるこの淡いピンク色したヒマラヤ水晶は、その美しさから世界中にファンが多くおり、近年では市場価格も高騰している人気ぶりです。

当店で扱っているネパールのヒマラヤ水晶と他の国の水晶では仕入れの際で1.5~2倍近くの値段の差があることも。これは産地による希少性と採掘環境の違いを反映しています。

5.日本での人気度合い

瞑想

パワーストーン市場での位置づけ

元々は水晶と言えばブラジル産の物を指している場合が多かったのですが、近年になってパワーストーンの人気が高まるにつれて、石自体のエネルギーや意味を重視するようになり、ヒマラヤ水晶やアゼツライトのように水晶でも産地によって別の名称がつくようになってきました。

消費者の傾向

実際にパワーを感じやすい方からのお話では”ヒマラヤ水晶が一番良い”とよくお話ししてくださいます。これは日本の消費者がエネルギー特性を重視していることを示しています。

高品質品の希少性

ヒマラヤ水晶は古いヒマラヤ水晶のため、クラックや曇りが見られるものがほとんどです。透明度が高い珠は入手しづらく、業者でもほどよくインクルージョンが見られるものは年に数回しか入荷できません。

6.まとめ

マニカラン産ヒマラヤ水晶は、インド北部の神聖な温泉地で採掘される特別な水晶です。鉄分による淡いピンク色や赤褐色の色調を特徴とし、近年の氷河融解により新たな採掘地が開かれています。

採掘は2,000m以上の高地で手作業により行われ、極めて過酷な労働環境下で採取されるため希少価値が高く、市場価格も高騰しています。日本のパワーストーン市場では、エネルギー特性を重視する消費者に特に人気が高く、産地の明確性と品質が重要視されています。

パワーストーンに興味のある方はぜひ一度ご覧になってください。

日々の暮らしを幸福で満たす 14mm マニカラン産ヒマラヤ水晶 ブレスレット | storia powered by BASE
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