数百万年前の木の樹脂の化石である琥珀は、私たちの地球上の生命の初期の歴史が入ったタイムカプセルともいうべきパワーストーンです。
琥珀の意味と効果
古代のビーズや彫刻は、先史時代の人間がこの有機的な宝石に見出した美を証明しています。
この宝石は、蜂蜜や太陽の雫のように光ります。
アンバーの暖かい色合いは、アースカラーのファッションを引き立て、ブルー、グリーン、グレーと組み合わせても魅力的です。
古代ギリシャ人は、琥珀をelektron、つまり太陽で作られたものと呼んでいました。
ある古代の記述によると、琥珀は沈む太陽の汁が海で凝固したものであり、だからこそビーチで見つけることができるのだと説明されています。
ホメロスは、『オデュッセイア』の中で、王族が琥珀の宝石を贈ったことを記述しています。
中世のドイツでは、琥珀を燃やしてその香りを楽しんでいましたが、それを「バーンシュタイン」と呼んでいました。
中世のドイツでは、琥珀を燃やしてその香りを楽しんでいました。
騎士が琥珀の取引を管理していたため、1400年頃にはヨーロッパのほとんどの地域で生の琥珀を所持することが禁止されていました。
琥珀の主な産地
現在、市場に出回っている琥珀の主な産地は、バルト海沿岸諸国とドミニカ共和国の2つです。
バルト海産の琥珀は非常に価値が高く、高額で取引されています。
バルト海地域の最大の鉱山は、ロシアのカリーニングラードの西にあります。
バルト海の琥珀は、リトアニア、ラトビア、エストニア、ポーランド、ロシアで発見され、デンマーク、ノルウェー、イギリスなど遠く離れたバルト海の海岸に漂着することも。
その他の産地としては、ミャンマー（旧ビルマ）、レバノン、シチリア、メキシコ、ルーマニア、ドイツ、カナダなどがあります。
ドミニカ共和国産の琥珀は、コレクターが珍重する昆虫の内包物がある可能性が高いのです。
琥珀で古代の謎が解ける日も近い？
映画「ジュラシック・パーク」では、琥珀に閉じ込められた蚊のDNAによって恐竜が復活した。
科学者の多くは、これほど古いものが見つかることはあり得ないと考えています。
ほとんどの琥珀は2,500万年から5,000万年前のものであり、恐竜は6,500万年前に絶滅しています。
しかし1994年、カリフォルニア・ポリテクニック州立大学の分子生物学者ラウル・カノは、恐竜が地球を闊歩していた1億2000万年から1億3500万年前の琥珀に閉じ込められていたゾウムシからDNAを抽出したのです。
この琥珀は、レバノンの山中でAftim Acra氏によって採掘されたもので、彼はシロアリ、蛾、毛虫、クモ、擬古虫、ミドリムシなど700種類の昆虫が入った琥珀のコレクションを持っています。
琥珀の中には1,000種以上の絶滅した昆虫が確認されています。
天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる（ようになった）こと。
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