黒のドレスにシンプルなパール…エレガントな佇まいに憧れる方も多いのではないでしょうか。
養殖真珠の意味と効果、言い伝え
人類の歴史の中で、人類は真珠を賞賛し、崇拝してきました。
ペルシャ神話では、真珠は “神々の涙 “と呼ばれています。
ある伝説では、真珠は神の最初の創造行為とされてきたのです。
古代中国の伝説では、月には真珠を生み出す力があり、その天空の輝きと神秘性を備えているとされています。
古代ギリシャでは、真珠は夜の海に浮かぶカキが貝殻を開いて集めた月の露だと考えられていました。
多様化する真珠の世界
養殖真珠は様々なジュエリー素材として選べれるのには理由があります。
なぜなら色、サイズと形状に関してはかなり広い範囲に及ぶからです。
現在、養殖真珠には、淡いクリーム色や白色から、ローズ、ライラック、グリーン、ゴールド、グレー、ブラックなど、さまざまな美しい色があります。
このように真珠が多様化したのは、新しい生産国、新しい軟体動物、そして消費者の新たな需要によって、従来の白い真珠に加えて、多色の真珠を使った新しいスタイルのパールジュエリーが人気を集めているからです。
天然真珠と養殖真珠の見分け方
養殖真珠と天然真珠は、非常に簡単なテストで模造真珠と見分けることができます。
真珠を手に取り、歯の縁に軽くこすりつけてみてください。
養殖真珠と天然真珠は、天然の真珠層のテクスチャーのため、細かい紙やすりのように少しざらついた感触がします。
模造品の場合は、滑らかなビーズの上に成形や塗装が施されているため、ガラスのような滑らかさがあります。
養殖真珠のお手入れ方法
真珠は有機物であるため、硬度が2.5~3.5と比較的低く、傷がつかないように他のジュエリーから離して保管する必要があります。
化学物質が真珠に吸収されてシミになる可能性があるので、香水やスプレーをつけるときは、必ず真珠をつける前にしてください。
お手入れは、湿らせた柔らかい布で拭くぐらいで大丈夫です。
真珠ができるまで
真珠は、牡蠣などの軟体動物が異物を真珠層で覆うことで生まれる有機的な宝石。
かつては偶然にしか生まれなかったが、現在ではほとんどの真珠は人の手によって養殖されています。
貝の中に貝殻ビーズや外套組織を入れて、貝を海に戻し、真珠が採取されるときには、貝は真珠層でビーズや組織が覆われた状態です。
アコヤ貝の養殖真珠
養殖真珠産業は、日本ではアコヤ貝の海水養殖真珠から始まりました。
現在も日本で生産されていますが、海洋汚染や日本の工業化により、沿岸の湾で牡蠣を養殖することが困難になったため、希少価値が高くなっています。
アコヤ貝の養殖真珠は非常に光沢があることで知られていますが、これは養殖される海域が冷たいことが一因です。
中国で生産される養殖真珠
現在、市場に出回っている養殖真珠は、伝統的な白蝶貝も含めて、そのほとんどが中国で養殖された淡水真珠です。
淡水パールの多くは、丸いビーズではなく、組織で核を作っています。
これは、真珠層が厚くなることを意味しますが、ほとんどの真珠が完全なラウンドではないことを意味します。
中国では、暖かみのあるパステルピンクやオレンジ、パープルなどの淡水パールも生産されています。
タヒチ産の南洋真珠
南太平洋の暖かい海では、より大きな軟体動物が南洋真珠や黒タヒチ真珠を産出し、その大きさは最大20mmにもなります。
南洋パールは、ホワイト、クリーム、ゴールドなどの色をしており、その巨大なサイズと自然なサテンのような光沢で、世界で最も価値のあるパールです。
南洋真珠はオーストラリア、フィリピン、ビルマなどで生産されています。
タヒチ産養殖真珠の人気は、この10年で爆発的に高まりました。
ピスタチオ、シルバー、ナス、グリーン、チャコールなど、さまざまな色があり、虹色にきらめくのが特徴です。
従来、真珠の販売業者は、多種多様な色調の中から一致する真珠をゆっくりと根気よく集めてきました。
現在では、さまざまな色調を楽しめるマルチカラーの真珠も人気です。
オリエント効果とラスター彩
養殖真珠の品質は、真珠層による光の屈折で生じる柔らかな虹色の輝きである「オリエント効果」と、表面の反射率と光沢である「ラスター彩」で判断されます。
また、真珠層にキズや斑点がないかどうかも重要なポイントです。
また、形や大きさ、色の規則性も価値に影響します。
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天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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