コーラル(珊瑚)は最も古いパワーストーンのひとつで、先史時代から装飾品として使用されてきました。鉄器時代のケルト人の墓からは、珊瑚の装飾品が発見されています。
珊瑚の意味と効果
珊瑚は古くから、止血、魔除け、災害除けなどの強力なお守りと考えられていました。
このようなサンゴの力を信じて、小さな子供たちに赤いサンゴのネックレスをプレゼントする習慣もあります。
珊瑚は仏典の7つの宝の一つであり、チベットのラマ僧は珊瑚の数珠を使っています。
珊瑚のお手入れ方法
どのようなエンハンスメント加工が施されてあっても、珊瑚の取扱には特別な注意が必要です。
塩素、アルコール、アンモニア、マニキュアリムーバーなどの化学物質は、珊瑚にダメージを与えます。
手を洗ったり保湿したりする際には、サンゴのジュエリーは外してください。
珊瑚を極端な温度にさらさないのも重要。
それでも日常的な着用により、徐々に色が変わることがあります。
有機宝石である珊瑚は、他の宝石素材に比べて柔らかいので、傷がつかないように他の宝石から離して保管してください。
珊瑚のお手入れは、湿らせた柔らかい布で優しく拭くぐらいに留めておくと良いでしょう。
コーディネートでドラマチックな演出も可能
珊瑚の大胆な色調は肌によく映え、身に着けるものすべてにドラマ性をもたらす、インパクトの強い色が特徴です。
黒、白、茶色、カーキ色などの色調を引き立てる効果がありますが、他の強い色と合わせるのも面白い素材です。
珊瑚ができるまで
珊瑚は、暖かい海の深みに住む小さな海の生き物が巨大なコロニーを作って堆積した、カロチンを含む炭酸カルシウムの有機物です。
水中の樹木のように枝分かれして成長します。
宝飾品に使われる珊瑚の多くは、地中海や日本・台湾沖の太平洋に生息しています。
珊瑚の産地と流通
珊瑚というと、オーストラリアのグレートバリアリーフのような南太平洋の珊瑚礁を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、これらのサンゴ礁は、従来ジュエリーに使用されてきたサンゴとは異なる種類で形成されています。
かつては地引網を使って海面に引き上げられていました。
しかし現在では、より環境に優しい方法で、深海ダイバーが手作業で枝を集めます。
次のステップでは、洗浄、選別、そしてノコギリでの切断が行われます。
珊瑚の多くは、ビーズ、彫刻、カボションなどに加工されます。
珊瑚の値段と価値基準
珊瑚の色で最も価値があるのは、赤、黒、そしてエンジェルスキン・コーラルと呼ばれる淡いピンクです。
良質の珊瑚は色が均一で、亀裂、斑点、帯、空洞などがありません。本物の無処理の珊瑚は珍しいので、価値があります。
一般的には、色や耐久性を向上させるために加工され、白珊瑚は漂白されます。
ピンク色のサンゴには無色のワックスを浸透させ、オレンジ色のサンゴにはプラスチックで安定させます。
黒色のサンゴを漂白して金色のサンゴにすることもあり、赤珊瑚の色を濃くしたり、均一にするために染色することもあります。
一般的に使用されているサンゴのエンハンスメント加工はすべて安定した技法として浸透しています。
天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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