各国から仕入れる際のヒマラヤ水晶の価格は水晶の形、品質、および採掘場所によって異なります。ヒマラヤ水晶の価格に影響を与える要因を見ていきましょう。
希少性:市場での流通量
ヒマラヤ水晶は高い振動とエネルギーを持つとされていて、コレクターや愛好家の間で非常に人気があります。希少性の高い水晶ほど、価格も高くなります。
具体的にはエベレストの東側、標高6000メートルの高地で採れたヒマラヤ水晶など、極端に流通量が少ない水晶は高額になる傾向があります。こちらは原石の状態で8000~1万円ぐらいで販売されています。
品質:透明度と内包物
水晶の品質も価格に影響します。透明度が高く、内包物がなく、ユニークな形や色をした水晶は、曇っていたり、目に見える傷があるものよりも価値が高いことが多くなります。例えば、ガネーシュヒマール産のヒマラヤ水晶は透明度が高いものよりも、クローライトが適度に入った水晶の方が市場では好まれたりします。実際、販売価格も高くなりがちです。
場所:採掘された国、山
水晶が採掘された場所も価格に影響します。例えば、ネパールのガネーシュヒマール地方で採掘された水晶は、その品質の高さで知られており、他の地域の水晶よりも高価であることが多いですね。パキスタンのスカルドゥ産のヒマラヤ水晶も比較的高値になっています。
加工:原石かビーズ加工されているか
置物として使用する際には切り出した原石のままでも問題がないため、グラムあたりの価格は安くなる傾向にあります。逆に原石を丸いビーズ状に加工するとなると、加工賃が上乗せされるため価格は上がります。
特に日本人の消費者は加工後の形状に厳しいため、ひびや割れ、歪みの少ない加工を施す場合は国内の加工業者に依頼するケースが多くなっています。
※弊社でもインド、パキスタンから輸入した水晶を国内の業者に加工していただいています。
海外より国内での加工費用の方が若干高いため、販売価格もやや割高になる傾向があります。その分仕上がりは美しいので販売店としては悩ましいところです。
まとめ
価格は水晶の種類や品質によって大きく異なります。ブレスレットの状態になっているか、原石の状態のままか、などでもかなり変わってきます。さらに、ヒマラヤ水晶の偽物や誤った産地が記載された水晶が市場に出回っていることも問題視されています。
そのため信頼できる販売店から購入し、水晶の特定の種類と場所を調査して適正な価格で購入する、ということを念頭に置いておきましょう。
天然石好きが高じてstoriaという石屋さんにお勤めすることになった関西人。主に仕入れとデザインを担当していますが、最近は写真撮影も勉強中。これまでに買付にいった国はブラジル、中国、タイなど。特技はどこでも眠れること。
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