アメジストは、鉱物界で最も人気があり有名な水晶の一つで、深みのある紫色が特徴です。
アメジストの成り立ち
アメジストの色は、ガンマ線の照射と微量の鉄分によってもたらされます。
この水晶の名前は、ギリシャ語で「酔わない」という意味の「Amethystos」に由来しています。
「ルワンダアメジスト」「シェブロンアメジスト」など、形成された地域によって特別な名前が付けられています。
アメジストの鉱床
現在、世界のアメジストのほとんどは、ブラジルとウルグアイで産出されています。
この2つの南米諸国では、小さなビルの高さほどもある標本が発見され、数百万ドルで取引されることもあります。
毎年、新しいアメジストの鉱床が遠くの国で発見されているように思えます。
次はどこで発見されるか、誰にもわからないのです。
熱処理してもシトリンにはならない
アメジストを300~400度以上に加熱すると、紫色が鮮やかなオレンジ色に変化します。
これにより、シトリンとして誤って販売されています。
鮮やかな色のシトリンを信頼できない販売者から購入することに注意してください。
神話の中のアメジスト
ギリシャの伝説では、アメジストは乙女として登場し、ダイアナ神殿に参拝するために旅をしていました。
旅の途中、彼女はワイン、豊穣、農業の神バッカスに声をかけられました。
バッカスは、彼女が彼の誘いを断ったことに激怒し、2頭の虎を召喚して彼女に襲いかかりました。
その時、女神ダイアナが現れ、アメジストを巨大な水晶に封じ込めて保護しました。
輝く水晶に封じ込められたアメジストを見て、バッカスは自分の行為を糾弾し、アメジストにワインを注ぎ、透明な水晶を紫色の光でコーティングしたといいます。
アメジストの言い伝え
アメジストは、多くの古文書の中で、身につけると酔わないですむ石とされています。
しかし、このような神話が生まれたのは、誤認によるものではないかと推測されています。
アメジストの正体はレッドガーネットだったという説があります。
この「アメジスト」をサービンググラスとして使うと、透明な水を注ぐとワインのように赤くなります。
この液体は、あたかもワインを飲んでいるかのような錯覚を他人に与えますが、もちろん酔うことはありません。
ヒーリング分野におけるアメジスト
アメジストは多次元的な石で、さまざまなエネルギーを提供すると言われています。
その保護的な泡は、精神的な明晰さと肉体的なエネルギーを維持し、紫色の光線に身を委ねながら、感謝の気持ちで瞑想を始める人も多いのです。
自分自身のエネルギーをアメジストのエネルギーとチャネリングし始め、周囲の愛を受け入れながら、今自分に本当に必要なことを思い出していきます。
この石と一緒に仕事をしていると、人は温かさと感謝の気持ちが自分の周りにあるのを感じるはず。
アメジストは、個人の直感レベルを上げることを助けてくれる石とされています。
私たちが自分自身に課している日々の重荷やストレスから解放されたいと思っている人にとって、非常に重要なことです。
基本的に人は、進化することよりも、単に快適さを求めています。
自分にとって何が正しいのかわからない時があるかもしれませんが、内なる感覚や揺るぎない思いは、常に私たちの意識が正しい判断を下しているのです。
アメジストは、そんな時にそっと力を貸してくれるパワーストーンとして支持を得ています。
アメジストについての記事
天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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