持ち主の心を、優しく包み込んで癒やしてくれるローズクォーツ。石への感謝を込めて大事に扱いたいですよね。浄化する方法や、特に気をつけておきたいことをまとめました。
ローズクォーツのヒーリング効果を最大限に発揮させるために
ローズクォーツは自己理解を深めようとする前向きな気持ちさえあれば、愛情が関わるすべての分野で持ち主を大きく成長させてくれるパワーストーンです。
不要な波動をリセットし、ヒーリング効果を最大限に発揮させるためにも浄化は必須ですよ!
まずは、基礎的な浄化方法をお伝えします。
左手に持って瞑想する
まずはポジティブで、澄んだ気持ちをキープしながら石に向かい合うのが第一歩。
リラックスできる環境を整えましょう。
茶葉に触れ、香りやお湯を注ぐ音にも意識を傾けるなど、五感を使ってお茶を淹れるのもひとつの方法です。
心を空にできたらローズクォーツを左手に持って瞑想し、ゆっくりと深呼吸をして自分と周囲を取り巻く環境そのものに感謝します。
普段当たり前と思っていることでも、周囲の人のおかげで上手くいっているだけ、ということは往々にしてあるもの。
謙虚な気持ちを持って、常に真摯な態度で対象と向き合う心が、浄化という作業には不可欠です。
そうすることで、意図的に癒しのエネルギーを石に伝えることができるんです。
ローズクォーツはもともと女性的なエネルギーを持っているので、やわらかさや思いやりの心など、女性的な要素を使って浄化するのが理想的です。
月光浴
次に、月のサイクルを活用するのもおすすめです。
特に満月は、水晶をリセットしてから再度チャージしてするのに最適なタイミングです。
ローズクォーツを月明かりの下に置くと、月のサイクルの恩恵を最大限に受けることができます。
そのために、ローズクォーツを屋外や窓辺に置いてください。
満月は、与えられた環境に対して感謝するのに最適なタイミングです。
大自然が、悠久の時を経て生み出した天然石への敬意を忘れずに。
優しい月明かりがローズクォーツに込められた気をリセットしてくれます。
注意点としては、午前0時よりも前に行うこと。
深夜の月光浴は避けた方が良いので、日付が変わるまでの間に済ませましょう。
曜日は金曜日がおすすめ。
ローズクォーツは愛の惑星である金星に支配されているので、同じく金星が支配する金曜日に浄化するのがベスト。
※直射日光に弱いので、日光に長時間当てるのは避けてください。
さざれ水晶の上に置く
さざれ、とは細石(さざれいし)の略で、天然石を細かくしてなめらかに加工したものです。
平皿にさざれ水晶を敷き詰め、その上にローズクォーツを置くことで浄化していきます。
さざれにはタイガーアイなど様々な種類がありますが、浄化の石と呼ばれる水晶が一番のおすすめ。
愛の守護石として知られるアメジストも良いですね。
クラスターを利用される方も多いですが、加工によってはローズクォーツの表面に小さなキズを付けてしまう可能性があるため、私は勧めていません。
ローズクォーツのお手入れ方法
モース硬度が7と比較的高く、鉱石としては安定しています。
洗浄する際には、温かいお湯と石鹸で優しく。
ブレスレットの場合は、中に入っているシリコンゴムやオペロンゴムが傷んでしまう可能性がありますので、一度解いて洗浄することをおすすめします。
ローズクォーツは長期間身につけられる、安定性のある石ではありますが、超音波や蒸気を使った洗浄は避けてください。
こまめなお手入れで石に感謝の気持ちを伝える
ローズクォーツは人が持つ愛情に関連する天然のヒーリングクリスタルとして、世界中で愛されてきました。
石自体が穏やかで思いやりのあるエネルギーを持っていて、人間関係をサポートしてくれます。
さらに、他人への愛と自分への愛の両方を高めるのに役立ちます。
もしあなたが恋愛の問題でサポートを必要としているなら、ローズクォーツは欠かせないものとなるでしょう。
ブレスレットとして身につけたり、外出時にバッグやポケットに入れておくなど、いつも近くに感じられる距離に置くのがポイントです。
そうすることで一日中、周囲の人々へ思いやりを持って接することができるようになります。
人との交流から生じる気持ちに、少しずつ余裕が出てきますよ。
そのためには、まず持ち主が石に対して思いやりの気持ちを持つことが大事です。
「いつもありがとう」と念じながらこまめに洗浄し、浄化することで感謝の意を石に伝えていきましょう。
ローズクォーツの色合い
太陽光に長時間さらすと、ローズクォーツの最大の魅力とも言える色合いが損なわれる可能性があります。
ローズクォーツは、女性らしい色合いが絶大な支持を得ており、長らく宝石材料として使われる水晶のひとつ。
名前はその繊細なピンク色に由来しており、白に近いごく淡い色から中程度の濃い色まであります。
ローズクォーツは常に大きめのカタマリで発見されるため、規則的で平らな結晶面を持っていません。
ローズクォーツの繊細なピンク色は、整列したケイ酸塩鉱物の繊維の微細な内包物によるものであることが研究で明らかになっています。
高度な試験の結果、これらの繊維は一般的にデュモルティエライトという鉱物に似ているのですが、種類としては別になることがわかってきました。
この繊維は、母岩が冷却される際に結晶化したもので、ローズクォーツの結晶方向に合わせて配列されていると考えられます。
ローズクォーツの繊細な透明感は、宝石を扱うデザイナーにインスピレーションを与えます。
ブレスレットのデザイナーにとっても非常に魅力のある石です。
退色した色は復元できる
太陽光に長時間当てると退色してしまいますが、放射線を照射することで色を復元することが可能です。
ロシアの水晶加工業者による合成ローズクォーツの研究では、発色のメカニズムが明らかにされていて、すでに天然素材に近い結果が得られると言われています。
透明な人工水晶にアルミニウムやリンなどの不純物を加えて育成することで、ピンク色に発色させているのです。
ローズクォーツに用いられるカット加工
ローズクォーツのパステルカラーは、インクルージョン(内包物)によって曇ったような透明感が特徴で、一般的にはビーズやカボションにカットされます。
カボションカットされたものは、内包物が正しい方向にあるため、六芒星が現れることもあります。
珍しい例ではピンクのボディカラーの上に、はっきりとしたスターが浮かんでいます。
最も透明度の高いローズクォーツの原石は、ファセット加工されることもあります。かなり稀ではありますが。
凹面のファセットを施したり、大きめにカットすることで、繊細な色を強調しているわけです。
別名「ピンククォーツ」
ローズクォーツには、インクルージョン(内包物)によって着色された典型的な白濁したものの他に、別のメカニズムでピンク色を呈する透明なものが存在します。
業界では「ピンククリスタリンクォーツ」「クリスタリンローズクォーツ」または単に「ピンククォーツ」と呼ばれています。見たままですね。
大粒のローズクォーツに比べて、非常に希少性が高く、透明で整った結晶の美しいクラスターとして産出されることがあります。
ローズクォーツの産地と品質の関係
最高品質のローズクォーツ原石は、一般的にブラジル産と言われています。
特にミナス・ジェライス州のガバナドール・ヴァラダレスの近くにあるガリレイアの鉱床で産出されたものが、抜群の評価を得ています。
上質なものは鉱物標本として残されることが多く、オークションでは高値で取引されているんですよ。
2013年には、「La Madona Rosa(ピンクのマドンナ)」と呼ばれる見事な作品が66万2,500ドルで落札されました。
この標本の大きさは39×20cmで、人の形を模したスモーキークォーツの芯が、透明なピンクのクオーツ結晶のきらびやかな光の輪に囲まれています。
また、インド、マダガスカル、スリランカなどでも産出されています。
私個人としては、マダガスカル産のローズクォーツが透明感、彩度の点で最高ではないかと思っています。
まあその辺りは好みですね。
古来から愛されるローズクォーツの歴史
かつてメソポタミア(現在のイラク)と呼ばれた地域では、紀元前7000年頃のローズクォーツのビーズが発見されています。
ローズクォーツのジュエリーは、紀元前800〜600年頃のアッシリア人によって作られていたことが知られています。
この美しいピンクの水晶を最初に使ったのは、アッシリア人とローマ人だったかもしれません。
記録された古い時代の人々は、水晶の不思議な力を信じていました。
古代ローマ、エジプト、ギリシャの文明では、水晶を強力なお守りとして使用していたのです。
ローマ人はローズクォーツを所有権を示す印鑑とし、エジプト人は老化を防ぐと信じていました。
中世の医療従事者は、治療薬に水晶を使用され、アメリカ大陸の初期の文化では、クォーツのお守りが使われていました。
ローズクォーツは「愛の石」として知られ、感情のバランスをとり、怒りや失望を癒すと言われてきたのです。
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天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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