ラピスラズリのヒーリング効果とその魅力 なぜ古代から聖石として重宝されてきたのか?

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ラピスラズリはファラオの装飾品からシスティーナ礼拝堂に至るまで、偉大な芸術作品に使われてきました。パワーストーンとしての人気も絶大で、風水にも利用されています。

空と海を支配してきたラピスラズリの魅力

ラピスラズリ カット

ツタンカーメンのマスクなどに使われている、鮮やかなブルーの部分がラピスラズリです。

砕いて使うと、あの「神の如きもの」と称される稀代の芸術家ミケランジェロですら買えなかったほど高価な「ウルトラマリン」となります。

現代の私たちはダイヤモンドやルビーに高い価値を見出していますが、何世紀にもわたって空と海を支配していたのは「ラピスラズリの青」だったんですね。

ラピスラズリのヒーリング効果

ラピスラズリは、見た目の美しさだけでなく、心の安静をもたらしたり、瞑想の時に使うことでより集中できる、などヒーリング効果も注目されてきました。

自身の内面を見直し、問題点を特定するのに役立つという考えもあります。

ラピスラズリには「深い静けさのエネルギー」と「真実と誠実さ、調和を助けるつながり」があると言われています。

なぜ古代文明はラピスラズリを大切にしたのか?

ラピスラズリ 歴史

ラピスラズリは、その鮮やかな色で人々の注目を集め、研磨や彫刻によって見栄えを良くすることも容易だったから、と言われています。

ラピスラズリは最も古い宝石のひとつで、現在のように貴重な宝石が発見される前から存在していたわけです。

まさに元祖パワーストーンといった存在ですね。

古代の文明では、青は空や天を連想させ、そのロイヤルブルーが神々しいということで、大切にされてきたのでしょう。

しかし、ファラオのマスクやスカラベ、ビーズなどに使われただけでなく、クレオパトラのアイシャドーにはラピスラズリを粉砕したものが使われていたという説もあります。

ラピスラズリから作られる塗料「ウルトラマリン」

十字軍時代には、ラピスラズリはヨーロッパに渡り、粉砕されて塗料として使用されました。

ラピスラズリの希少性とコストの高さから、芸術作品の制作には、最も裕福なパトロンだけが手に入れることができたのです。

その中世の時代には、「海の向こう」を意味するウルトラマリンと名付けられた顔料は、「金よりも貴重なもの」だったんです。

あまりにも特別な色であったため、ウルトラマリンは通常、特別な注文や聖母マリアのローブのような絵画の一部にのみ使用されていました。

19世紀までは、ラピスラズリだけが「真の青」のウルトラマリンを作ることが可能だったのです。

しかし、1820年代にフランスの化学者、ジャン・バティスト・ギメが合成による代替品を開発しました。

現在はどのように使われているのか?

ラピスラズリ ネックレス

中世の芸術家が貴重なウルトラマリンの材料としてラピスラズリを使用していましたが、それ以外にも様々な用途があります。

例えば、ギリシャ人はラピスラズリを棺や祠、彫刻などに使い、中国人はラピスラズリをゲーム盤や短剣の柄、髪飾り、お守りなどに利用されてきました。

教会の壁パネル、重厚な象嵌、彫刻やモザイクもラピスラズリで作られていたのです。

これらは歴史的な例ですが、現在でも彫刻、ジュエリー、オブジェ、モザイクなど、ラピスラズリが使用されています。

また、ラピスラズリの顔料も販売されていますので、流行り廃りがない安定した需要のあるパワーストーンと言えるでしょうね。

青色の宝石はそれほど多くないので、それだけでも貴重と言えるでしょう。

ベーリングやパイライトが少ない、より彩度の高いブルーの方が評価が高く、アフガニスタン産の素材は非常に高価なものになります。

ラピスラズリの成分と耐久性

ラピスラズリ 板

3種類以上の鉱物の集合体であり、ラズライト、方解石、黄鉄鉱によって形作られています。

ラズライトは青色、方解石は白色、黄鉄鉱は派手でキラキラした色をしています。

ラテン語で岩を意味する「lapis」と、アラビア語とペルシャ語で石が採掘された場所を意味する「lazuli」でラピスラズリ、という名前になりました。

ラピスラズリのモース硬度は5.5で、これは大体、窓ガラスと同じくらいの硬度です。

つまり、ラピスラズリは多孔質で比較的柔らかく、かつ耐久性があるということです。

ラピスラズリの原産地は?

ラピスラズリ 原石

ラピスラズリの伝説的な産地は、アフガニスタンであり、特にバダクシャンという地域が最高のラピスの産地です。

エジプトのファラオや古代シュメール、バビロニアの人々は、おそらく世界最古のこの鉱山からラピスラズリを輸入していたと考えられているんです。

歴史的に見ても、そして現在でも、最も貴重なラピスはこの場所から産出されています。

しかし、古代人とは異なり、現代の人気のある産地には、ロシア、中国、チリなども挙げられます。

一部ではミャンマーでもラピスラズリの鉱床が採掘されていると言います。

比較的柔らかい石なので取扱には注意!

他の宝石と同じように、こまめに手入れをすることで輝きを維持できます。

ラピスはリングやビーズなど様々なスタイルのジュエリーに使用されていますが、その柔らかさゆえに簡単に破損してしまうことを覚えておいてください。

ラピスラズリのジュエリーは、家事や激しい運動をするときには身につけないようにしましょう。

また、ラピスラズリを溶剤から守ることも大切です。

お手入れの際は、ぬるま湯と食器用洗剤で十分です。

     

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