ツルタです!天然石の産地として有名なミナスジェライスの経済的な規模について調査しました。
ミナスジェライス州の経済性
ミナスジェライス州は、サンパウロ州に次いでブラジル第2位の消費市場であり、ブラジルの消費者市場の10.4%を占めています。
この州の企業はブラジルの消費市場の49%に商品やサービスを届けられる状態で、その潜在消費額は2,230億米ドルと推定されています。
GDPの構成比はサービス部門が47.1%と最も高く、次いで工業部門が44.1%、農業は8.8%(2004年)となっています。
主な輸出品は鉱産物44.4%、金属15.8%、植物性製品13%、貴金属5.5%、食料品4.9%、輸送3.5%(2012年)です。
やはり鉱産物の割合が圧倒的に多いですね。
ミナスジェライス州の2005年のブラジル経済におけるシェアは9%で、2017年の産業GDPは1284億ルピーで、国の産業の10.7%に相当しています。
産業界では100万人以上の労働者を雇用していて、主な産業部門は、建設(17.9%)、金属鉱物の抽出(15.2%)、食品(13.4%)、電気や水などの公共事業の産業サービス(10.8%)、冶金(10.5%)となっています。
この5つの部門に州の産業の67.8%が集中しているのです。
ミナスジェライス州は牛乳、コーヒーなどの農産物と鉱物の主要産地ですが、州内には顕著な経済的分断があります。
サンパウロとリオデジャネイロの州境に近い州南部には、ジュイス・デ・フォラ、バルジーニャ、ポウソ・アレグレ、ポソス・デ・カルダスなど工業基盤のしっかりした中堅都市があり、州東部のイパチンガも近代的で大きな工業都市、イタビラは鉱山会社バーレの母都市としてボベスパやニューヨーク証券取引所に株式上場しています。
北東部は貧困が目立つものの、ゴベルナドル・バラダレスやテオフィロ・オトニはトパーズやサファイアなどの半貴石を目当てに外国人商人が集まっています。
また、テオフィロ・オトニでは、自由貿易地域であるブラジル輸出加工区があるため、一部の企業が誘致している場所でもあります。
コーヒー、サトウキビ、大豆の精算など農業も盛ん
ミナスジェライス州西部は、他の地域に比べて人口密度が低く、ウベルランディア、ウベルバ、パトス・デ・ミナス、アラグアリといった都市を中心に、牛、大豆、トウモロコシの培養に関する先進的な研究など、バイオテクノロジー関連の投資が盛んな土地です。
農業では、コーヒー、サトウキビ、大豆の生産が突出していて、オレンジ、豆、ソルガム、ニンジン、ジャガイモ、バナナ、ミカン、イチゴの生産も多く、さらにパパイヤ、柿、ユカも生産されています。
2020年、ミナスジェライス州はコフィア・アラビカの生産量が国内最大で、全国の74%を占めています。
2020年のサトウキビの生産量は7430万トンで、ブラジル国内全体の11.1%を占め、同州は第3位となりました。
一方、大豆の栽培は増加しているが、この穀物の全国的な最大生産者の中には入っていないません。
ミナスジェライス州はブラジルで2番目に大きな豆の生産地で、2020年には国の生産量の17.2%を占めています。
また、綿花の国内生産量も3位、バナナの生産量が766千トンで第3位となりました。
ブラジルはすでに世界でも有数のバナナ生産国であり、現在はインドとエクアドルにのみ負けて第3位になっています。
2018年、サンパウロとミナスジェライスはブラジルのタンジェリンの最大の生産地となりました。
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天然石好きが高じてstoriaという石屋さんにお勤めすることになった関西人。主に仕入れとデザインを担当していますが、最近は写真撮影も勉強中。これまでに買付にいった国はブラジル、中国、タイなど。特技はどこでも眠れること。
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