ツルタです!鉄や金が採れることで有名なミナスジェライス州ですが、アクアマリンやトパーズ、トルマリンにメノウやガーネットなど宝石・天然石がとてもたくさん採掘される場所でもあるんです。
ブラジルにおける鉱物の生産額の約半分がミナスジェライス州
州都のある中部地域には、現在も活発に採掘されている大きな鉄の埋蔵量があります。
鉱物生産において2017年、ミナスジェライス州は鉄 277百万トン、金 29.3トン、亜鉛 40万トンニオブ 131千トンと、国内最大の鉱物資源の生産地でした。
また、アルミニウム(ボーキサイト)の生産量は第2位 147万トン、マンガンは第3位 29万6千トン、スズは第5位 206トンでした。
また、緑泥石を含むスレートの鉱床もあり、ミナスジェライス州はブラジルで販売される鉱物の生産額の47.19%(1位)を占めています。
貴石・半貴石の生産量において国内最大
ミナスジェライス州は様々な貴石・半貴石の生産量が国内最大です。
アクアマリンは世界でも最上品質の石を生産している状態で、ブラジルは1730年から1870年まで世界最大のダイヤモンド生産国でもあるのです。
ディアマンティーナ地方のセラ・ダ・カナストラで初めて採掘が行われ、過剰生産のために石の価格さえも低下させたほどなのです。
ミナスジェライス州は、メノウ、エメラルド、ガーネット、ジャスパー、サファイアの大小の生産に加え、ダイヤモンドの採掘を続けています。
中でもトパーズとトルマリンが際立っていて、トパーズは世界で最も価値のある品種であるインペリアルトパーズを持ち、オウロプレトでのみ産出されています。
さらに、トパーズ、トルマリンの生産量では世界一なのです。
鉄鋼業ではブラジルの粗鋼生産量は2019年に3220万トンでした。
ミナスジェライス州はこの期間の生産量の32.3%を占め、10,408百万トンであり、最大の鉄鋼センターなのです。
ミナス州の鉄鋼会社には、ウジミナス、アルセロール・ミタル・アソス・ロンゴス(旧ベルゴ・ミネイラ)、アソミナス(ゲルダウ所属)、バローレック&マンネスマン、アペラム・サウスアメリカがあります。
実は国内第3位の自動車生産地
天然石や宝石の産地として名高いミナスジェライス州ですが、実は自動車産業も盛んなのです。
自動車産業にはベチンのフィアット、セッテ・ラゴアスのイベコ、メルセデス・ベンツ、ストラやUSIPARTSのような自動車部品サプライヤーなど、大企業も存在しています。
ブラジルでは自動車産業は産業GDPの約22%を占めていて、国内第3位の自動車生産地でもあります。
フィアットやイベコの工場もあります。
エレクトロニクス産業では、ブラジルの産業の請求は2019年に国のGDPの約3%でした。
同部門の従業員数は234.5千人、輸出は56億ドルで、同国の輸入は320億ドルでした。
ブラジルには、サンパウロ州のカンピーナス都市圏とアマゾナス州のマナウス・フリーゾーンに、2つの大規模なエレクトロエレクトロニクス生産拠点があります。
また、ミナスジェライス州のサンタ・リタ・ド・サプーカイにある小さなセンターもあります。
サンタ・リタ・ド・サプカイでは、120社以上の企業で8,000人の雇用が創出されています。
それらのほとんどは、デジタルテレビシステムの伝送に使用されるものを含むデコーダなどの電気通信産業用の機器を生産しているのです。
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天然石好きが高じてstoriaという石屋さんにお勤めすることになった関西人。主に仕入れとデザインを担当していますが、最近は写真撮影も勉強中。これまでに買付にいった国はブラジル、中国、タイなど。特技はどこでも眠れること。
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