創造力と感受性を高め、神の領域とつながるための石と言われ、特にクリエーターから支持を得ているパワーストーンです。
トパーズの意味と効果
トパーズには魔力を消す力があるという伝説があり、古代ギリシャでは身につけることで潜在能力を高めると信じられていました。
また、避けたほうが良い食べ物や飲み物に反応して、色が変わるという言い伝えもあります。
さらにルネッサンス期のヨーロッパでは、トパーズが魔法の呪文を解いたり、怒りを鎮めたりすると考えられていました。
インドでは古くから、トパーズを胸の上で身につけると長寿、美、知性が得られると信じられています。
古来から愛されてきたトパーズは、現在では11月の誕生石のひとつでもあります。
トパーズのカラーバリエーション
トパーズの色調は非常に豊富で、ブラウンの他にブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、レッド、ピンク、パープルなど様々な色調や彩度があります。
無色のトパーズも多く、青みを帯びるように加工されることも。
また、トパーズには多色性があり、結晶の方向によって異なる色を示すことがあります。
多くの消費者は、トパーズを単なる青い宝石として認識していますようです。
トパーズの青色は天然のものではなく、ほとんどが加工によるものであることをご存じでしょうか。
また、トパーズには、最高級のファンシーサファイヤに匹敵するピンクやパープルなど、他にも多くの色があるのです。
トパーズの色は、基本的な化学組成に含まれる元素ではなく、不純物や結晶構造によって引き起こされるアロクロマティック(他色性)な色です。
クロムという元素は、トパーズの自然なピンク、赤、紫から紫の色を引き起こします。
トパーズの結晶構造の原子レベルでの欠陥は、黄色、茶色、青色の原因となるのです。
茶色はトパーズによく見られる色で、”スモーキークォーツ “と誤解されることも。
しかし、トパーズの色の範囲は非常に広く、ブラウン以外にもブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、レッド、ピンク、パープルなど様々な色調や彩度があります。
無色のトパーズも多く、青みを帯びるように加工されることも珍しくありません。
インペリアル・トパーズ
色の種類は、ブルートパーズ、ピンクトパーズなどの色相名で識別されることが多いが、特別な商品名もいくつかあります。
インペリアル・トパーズは、中程度の赤みを帯びたオレンジからオレンジ・レッドです。
インペリアル・トパーズは中程度の赤みを帯びたオレンジからオレンジレッドで、最も高価な色の一つです。
その名称は、19世紀のロシアで生まれました。
当時はウラル山脈がトパーズの主な産地であり、そこで採掘されるピンク色の宝石にロシア皇帝を讃える名前が付けられました。
このころ、トパーズの所有者は王族に限定されていたのです。
シェリー・トパーズ
シェリー・トパーズは、シェリー酒にちなんで名付けられたもので、黄褐色または茶色がかった黄色からオレンジ色をしています。
この色の石は、同じような色で安価なシトリンやスモーキークォーツと区別するために、プレシャストパーズと呼ばれることが多いですね。
また、トパーズにはプレオクロイック(多色性)があり、結晶の方向によって異なる色を示すことがあります。
トパーズのお手入れ方法
トパーズはモース硬度8と非常に硬い宝石ですが、ダイヤモンドと同じように強い衝撃で割れてしまうことがあります。
そのため、宝石同士がぶつかって衝撃を与えないように保護する必要があります。
お手入れは中性洗剤を使って、柔らかいブラシでこする方法がおすすめです。
名前の由来
トパーズという名前は、紅海に浮かぶ小さな島(現在のザバルガド島)のギリシャ語名Topaziosに由来するという説が有力です。
この島ではトパーズは産出されなかったのですが、かつてはペリドットの産地であり、近代的な鉱物学が発達する以前はトパーズと混同されていたという経緯があります。
トパーズの起源は、サンスクリット語(インドの古代語)で「火」を意味するtopasまたはtapazという言葉にまで遡る説もあります。
歴史と言い伝え
夕暮れ時の黄金色の輝き、夕焼けの赤みがかったオレンジ、夜明けのピンク。
これらは、太陽の暖かな色合いを持つ宝石、トパーズの色です。
太陽のように肌を美しく見せるトパーズは、あらゆる色を引き立てる宝石と言えるでしょう。
古代エジプトでは、トパーズは強大な太陽神ラーの黄金の輝きに彩られていたと言われており、この輝かしい宝石には、忠実な人々を害から守る力が与えられていました。
ローマ人は、トパーズを太陽の神ジュピターと結びつけました。
トパーズは、高級コニャックのようなアンバーゴールドや、桃のような赤みを帯びたピンクオレンジ、そしてその中間の美しい温かみのあるブラウン、ゴールド、オレンジなど、さまざまなバリエーションを持っています。
希少なトパーズの中には、淡いピンクからシェリーレッドに近い色のものもあり、すべてプレシャストパーズとして知られています。
手頃な価格で人気のあるブルートパーズは色が強調されていて、自然なブルーの色を持つトパーズは非常に稀です。
珍しいパステルピンクのトパーズは、パキスタンやロシアで発見されます。
ロシアでピンクトパーズが発見された当時、その所有者は皇帝とその家族、そして皇帝が贈った人に限られていました。
そのため、上質のカラートパーズはインペリアルトパーズと呼ばれています。
トパーズの産地
ブラジルでは、昔から黄色の宝石をトパツィオと呼び、真のトパーズはtopazio imperialeと呼ばれる。
現在、アメリカのほとんどのディーラーは、赤みがかったオレンジやシェリーレッド、鮮やかな濃いサーモンピンクなどの色を持つトパーズをインペリアルと呼んでいます。
インペリアルトパーズのほとんどはブラジルで採掘されます。
その他、イエロー、ピーチ、オレンジ、ブラウンなどの色合いのものをプレシャストパーズと呼ぶことが多いですね。
プレシャス・トパーズはブラジルとスリランカで発見されています。
トパーズの大きさとカット
ポルトガルの王室では、ブラガンザと呼ばれる大きなトパーズが王冠の中央に飾られています。
トパーズは時折巨大な結晶が成長することがあり、その最大のものは約2.5kgにもなります。
トパーズは世界最大のファセット加工された宝石の記録を持ち、その大きさは36,854カラットという驚異的なものです。
貴重なトパーズは、シザーズカットと呼ばれる、三角形のファセットを持つ湾曲した側面を持つ長方形のカットが主流。
他にはオーバル、クッション、エメラルドなどのカットも見られます。
天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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