ツルタです!なんとなくわかっているようで、ふんわりとしか理解できていなかった鉱物のこと。フジムラ店長と一緒に復習してみました!
まず鉱物(mineral)とは?
鉱物は…鉱物標本なんて言葉もあるやんな。えーっと、つまり石?
雑だな!
一般的には自然の中で作られた、一定の化学組成を持つ無機質結晶質物質のことを指します。
無機質の結晶質の、物質?なんか難しい言葉が出てきた…
無機質というのは生体を構成する元素である、酸素・炭素・水素・窒素以外のものを指します。カルシウムとかカリウムとか、有機物じゃないってことですね。
じゃあ有機質は生き物の成分ってこと?
そうですね。動物・植物のように生命活動をしているモノに由来した物質を有機質といいます。店長、もっと勉強してくださいよ。
せやな!
鉱物や宝石ってどのぐらい種類があるの?
地球上の鉱物は4700種類ほど発見されています。
めちゃくちゃ多いやん。
そうなんです。
あくまで発見されているだけ、でこんなにも多いんですよ。
中には「ほとんど同じ鉱石でしょ?」っていうのもありますけどね。
そのうちのいくつかが宝石になるんだよね。
昔は20種類ほどで、今なら100種類ほどと言われています。
でも「カット加工して身に付けたりできるもの」となると半分にも満たないんです。
へえ~希少なんやなぁ。だから値段も高くなっちゃうんだな。
宝石と天然石の違い
宝石の要件には美しさ、希少性、不変性、そして補助要件として携帯性がありました。でもこの要件が作られたのは今ほど豊富に鉱物が発見される前のお話で、厳密に定義づけられていないんです。
へえ~昔は発見されている鉱物自体が少なかったんやろうね。
逆に昔から宝石として扱われてきた石もあんの?
なるほど!オパールも含まれるんだ。勉強になるわ~。
良かったっすね(ウチの店長、大丈夫なのかな…)
貴石と半貴石の違いとは
お、さすが石オタク。
フッフフ…まあな。
(褒めてないのに)
まず、貴石というものがありまして、これは特に高値で流通している宝石のことを言います。ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドなど。
ふむふむ。お馴染みの石やね。
希少性や硬度がひとつの基準にはなりますが、それを判断する国や専門家によって基準自体がさまざまなんです。明確に決まっていないんですよね。
鉱物の中で、貴石とは呼ばれない石を半貴石と呼びます。
ほう…たとえば?
俺たちが毎日お世話になってる石ばっかりやん!
Q.貴石は半貴石より優れてる?
ただ、勘違いしちゃダメなんですけど、貴石が美しくて希少で、半貴石はそうじゃないって意味じゃないんですよ。半貴石の中でもパライバトルマリンは貴石として扱われているし、とても高価です。あとは、エメラルドやオパールは硬度は高くても割れたり欠けやすかったりするんですよ。
わかるわかる。
単に希少性や美しさ、硬度だけじゃ石の魅力は語れないもんな!
店長!そうですよ!
やっとまともな事言いましたね。
フッフフ。そりゃ店長だからな。
なんでも聞いてくれ。
(ポジティブですね…)
まとめ
・鉱物の種類は約4700種類
・無機質な成分で生成されている
・宝石と天然石に明確な違いはない
・貴石と半貴石も同様
こんなところでしょうか。
今回は「知っているつもりで知らない石の世界」について深堀りしてみました!
天然石好きが高じてstoriaという石屋さんにお勤めすることになった関西人。主に仕入れとデザインを担当していますが、最近は写真撮影も勉強中。これまでに買付にいった国はブラジル、中国、タイなど。特技はどこでも眠れること。
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