ツルタです!実はヒマラヤ山脈の谷間や低山脈には、経済的な価値のある鉱物が少ないのが特徴なんです。ではなぜヒマラヤ水晶に人気が集まるんでしょうか?
大自然が生んだ奇跡 ヒマラヤ水晶
ヒマラヤ山脈の近域にはヤギを飼う山岳民族が住んでいて、観光客や登山家もよく訪れます。
したがって、有名な鉱物の鉱床が気付かれない可能性はほとんどないんです。
しかし、人里離れた未踏の原野や危険で険しい大山脈には、まだ発見されていない希少な鉱物が多く存在しているんです。
ダイヤモンド以外の宝石の大半は、ペグマタイト、結晶性大理石、片麻岩の中にあります。
これらの岩石は、普通では考えられないような状況の組み合わせで生成されます。
そのため、母岩はヒマラヤ山脈でよく見られるが、宝石を構成する特定の鉱物は稀にしか現れないのです。
そんな環境で希少といえるのは雪や風、氷など高山の厳しい気候にさらされながら、何百万年もかけて自然に形成された透明な水晶です。
ヒマラヤ水晶の成り立ち
水晶は火山爆発による液体マグマが冷え、火成岩に変化することで生まれます。
この冷却の過程で珪酸の気泡が気体・液体から固体化合物に変化します。
気泡は火成岩の中で空洞となり、珪酸は石英の結晶となります。
色を変えるような微量元素がない場合、珪酸は透明な水晶になります。
透明な水晶として採掘されるまでには、こういった過程が重ならないといけないわけです。
流通に至るまでの経緯
ヒマラヤ水晶は機械で採掘することができません。
なにしろ、地球上で最も高いところにある鉱床なのです。
採掘者は道路ではなく、登山道を歩いて採掘場まで行き、見つけた水晶ポイントを手で持って山を下りていかなければなりません。
すべて機械は一切使わず、採掘も火薬を使った発破をかけずに採取していくわけです。
ヒマラヤの澄んだ空気の中、高地で手作業によって採掘されて、シェルパとラバによってナップザックに入れられ、険しい山道を何日もかけて運ばれてきます。
そしてシェルパが持ち帰った20キロのうち、宝石を取り扱う業者に届く品質の石はわずか2キロほど。
それ故に特別な水晶として支持されているわけです。
神の目とされる水晶
この地域では、水晶は「神の目」であり、地球で最も高い山の陽のエネルギーを持っていると信じられています。
この水晶には、悟りを求めてヒマラヤ山脈に登ったすべての聖人や古代の賢人たちの知識と知恵が宿っているとされているのです。
すべての水晶は、6つの主要な特性を持っていて、物質、思考、感情、情報を含むエネルギーの構造化、蓄積、増幅、集中、伝達、変換をになうと信じられています。
しかし水晶の特性は、言い伝えによるものだけに限定されてはいません。
エレクトロニクス産業は、水晶の周波数を精密に構造化し制御する能力を広く利用しています。
天然石好きが高じてstoriaという石屋さんにお勤めすることになった関西人。主に仕入れとデザインを担当していますが、最近は写真撮影も勉強中。これまでに買付にいった国はブラジル、中国、タイなど。特技はどこでも眠れること。
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