ネパール産の水晶をインドを経由して仕入れるのは一般的な貿易ルートです。パキスタンのように迂回する必要はまずありませんね。パキスタンとインドのような政治的対立による制限とは違い、ネパールとインドの関係は地理的・経済的に相互依存の関係にあるんです。
1. ネパールがインドを経由する理由(地理的必然性)
ネパールは海に面していない内陸国です。この地理的な制約が、インド経由を必然のものとしています。
- 唯一の主要な通過ルート: ネパールの貿易品を海外に輸出入する際、インドの港湾(特にコルカタ/ハルディア)を経由し、陸路(鉄道やトラック)でインドとネパールの国境を越えるのが主要なルートとなっています。
- 条約による通過権の保証: インドとネパールは「貿易・通過条約」を結んでおり、インドはネパールの対第三国貿易のためにインド領土と港を経由する貨物の自由&無規制の通過権を認めています。
2. 水晶の取引における「インド経由」の理由
ネパール産の水晶(ヒマラヤ水晶)がインドを経由する理由には、地理的なもの以外に、商業的な要因もあります。
- 集積地・加工地としてのインド: インドは古くから宝石や天然石の取引・加工が盛んな国です。ネパールで採掘された水晶は、インドのバイヤーによって集められ、研磨・加工されるための集積地としての役割をインドが果たしています。
- 物流コストと効率: 船で大量に安価に輸送するためには、内陸国であるネパールから直接輸出するよりも、インドの港を経由する方が効率的です。
したがって、ネパール産の水晶がインドを経由して日本やその他の国に輸出されることは、ごく自然な、確立された貿易ルートなんです。ご安心ください。

天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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