コンクパールの価値 火焔模様の構造と有名なコレクター

この記事は約4分で読めます。

ツルタです!コンクパールにはとても特徴的な模様がありますが、それを火焔模様と呼びます。文字通り炎に見えるからですね。なんかカッコイイ

コンクパール 火焔模様の構造

コンクパール

すべてのコンクパールは、拡大すると炎のようなユニークなシャトヤンシー効果が見えます。

パールの表面に、明るい部分と暗い部分の繊細な波状のパターンを作成します。

この印象的なシルクのような効果は、真珠の表面のすぐ下に同心円状の層でカルサイトの微結晶繊維が形成されることによって起こるんです。

最高品質のコンクパールでは、この現象は肉眼でも確認することができます。

炎のような構造を持つコンク・パールは、より高い価格で取引され、最も人気のある商品となっています。

コンクパールの価値はどうやって決まる?

コンクパールの価値は、大きさ、形、色、炎の効果などの組み合わせで決まります。

最高品質の良い真珠は1カラットあたり150万円以上はしますが、それは例外的なものです。

最高級のコンクパールは1カラットあたり40~70万円くらいが普通で、品質のよい真珠なら20~40万円といったところでしょう。

もちろんそれでも十分高いんですけどね。

コンクパールの人気が再燃

1920年代に養殖真珠が登場する以前は、天然真珠はルビーエメラルド、ダイヤモンドと同じくらい珍重されていました。

しかし、養殖真珠が市場に出回ると、真珠はそこまで効果なものではなくなったのです。

現在、養殖真珠はアラブ首長国連邦からフランス領ポリネシアまで、世界中で養殖されて販売されていますが、手に入りやすくなった代わりに、最高級品以外の価値を低下させてもいるのです。

一方、コンクパールは完全に自然に形成され、カリブ海の非常に限られた地域でのみ発見されます。

これまで養殖されたコンクパールは市場に出ておらず、非常に希少価値の高いものです。

真珠のような虹色の輝きや美しい対称性はありませんが、コンクパールの自然で有機的な美しさは、宝石の世界で見られる真珠に劣らず素晴らしいものです。

バイヤーは、あまり知られていない宝石、珍しい色の石、奇妙で素晴らしい形をしたバロックパールなど、ユニークで珍しいものを探し求めています。

ジュエリーバイヤーのユニークさへの欲求はかつてないほど強く、コンクパールはその要求に応えている存在なのです。

有名なコンクパールの所有者とコレクター

エリザベス・テイラーは、1990年にハリー・ウィンストンでネックレスとイヤリングのモデルを務めたときに、コンク・パールのジュエリーを身につけたといわれています。

また、ハリウッド俳優であるブラッド・ピットはコンク・パールを購入した最も有名なセレブです。

彼は当時妻だったジェニファー・アニストンのためにイタリアの宝飾店ダミアーニから購入したと伝えられています。

キーウェストのエメラルド・インターナショナルのマニュエル・マルシャル・デ・ゴマール氏は、コロンビア・カリブ海のサンベルナルド諸島に住んでいるときに、半ダースのロブスターと引き換えにコンクパールを提供されたといいます。

現在ではクイーンコンクパールの世界的権威として知られ、2009年にはディーラーや鑑定士がコンクパールをより適切に鑑定できるよう、業界内で決定的な「コンクパールカラーディスクリプションガイド」を立ち上げています。

古生物学者で海洋考古学者のスー・ヘンドリクソンは、コンク・パールに関する記事を読むと何度もその名前が出てきます。

1990年にサウスダコタ州で最大かつ最も完全なT-REXの骨格を発見したことで有名な彼女は、世界最大のコンクパールコレクションを個人的に所有しています。

当時、コンクパールはジュエリーに使われることはほとんどなく、商業的な価値はありませんでしたが、1980年代にヘンドリクソン氏の同業者がハリー・ウィンストンに一握りのコンクパールを売却したことですべてが変わりました。

その最大のものが45カラットのコンクパールだったのです。

大手の宝飾店から、コンクパールの宝石としての価値が認められるようになってきました。

コンクパールの関連記事

コンクパールは真珠じゃない?その成り立ちと産地、希少性について

コンクパールの養殖は難しい?歴史、色と形、サイズについて

コンクパール 人気の浮き沈みとその理由、現代での再燃について

     

コメント

タイトルとURLをコピーしました