ツルタです!日本だと「ルチルクォーツ」という名称が多く使われてますよね。でも、厳密には他の呼び方のほうが正しい鉱石もあります。
Q.ルチル、トルマリン、サゲニティック…どれが正しいの?
針状の内容物が入っているものがルチルクォーツ、もしくはルチレイテッドクォーツという名前で流通しています。
トルマリンが入っているものをトルマリネイテッドクォーツ。
…そのまんまですね。
内包物の成分がわからないものを、サゲニティッククォーツと呼んだりします。
Q.セージニティッククォーツじゃないの?
英語ではSagenitic quartzと記載されます。
なので、読み方としてはセージニティッククォーツの方が正しいですね。
サゲニティッククォーツという名称で流通していることもあります。
ちょっとややこしいですね。
Sage、つまり広義にはサルビア全体を指す言葉で、日本語で「草入り水晶」と書かれることがあります。
Q.正しくはルチレイテッドクォーツ?
英語ではRutilelated quartzと書きますので、ルチレイテッドクォーツというのがカタカナでの読み方になります。
でも、日本だとルチルクォーツという名称が一般的ですよね。
当店でもルチルクォーツ、と記載するようにしています。
「お客様が検索する時にわかりやすい形に合わせる」というのがウチの方針です。
Q.トルマリンってマイナスイオンが出るから体にいいの?
残念ながら、科学的な根拠はないです。
マイナスイオンが出続けて、それが健康に影響を及ぼすことはありません。
トルマリンだけでなく「持っているだけで健康になれる」なんて魔法みたいな石は、今のところ見つかってないんです。
古来から健康に良いと信じられている石はありますけどね。
ちなみに私も「トルマリン…なんかマイナスイオンが出て、体に良いんだっけ。マイナスイオンがどう体にいいのかはわからないけど」という感じで覚えてました。
ちゃんと調べないとダメですね。
Q.内包物の種類がはっきりしないことなんてあるの?
断定が難しいものがあります。
鉱床や形、見え方や色などを手がかりに、内包物の種類を探っていくのですが、ルチルのように繊維状だったり、粒状になっているものは小さすぎて鉱物を断定できないことがあるんです。
ルチルクォーツの中を見てみても、針の部分がすごく細いですもんね。
あと、いろんな鉱物が混ざっている場合も断定できない場合があります。
まとめ
日本国内ではほとんどの場合、ルチルクォーツと表記されています。
本当はサゲニティッククォーツの方が近い場合もありますが、便宜上ルチルクォーツと表記している店舗もありますね。
あまり難しく考えず「金色の針が入っているものは一般的な呼び名としてルチルクォーツという名称が使われている」という認識でOKだと思います。
天然石好きが高じてstoriaという石屋さんにお勤めすることになった関西人。主に仕入れとデザインを担当していますが、最近は写真撮影も勉強中。これまでに買付にいった国はブラジル、中国、タイなど。特技はどこでも眠れること。
コメント
セージニティックのほうが発音には近いと思います
中にセージが入ったような水晶という意味でしょうから
ゆえにサゲニティックは日本人にしか通用しません
そうですね、ご指摘どおりサゲと読むのは日本人だけだと思います。
ただ、流通名はサゲニティックもよく見かけますのでそのように表記させていただいてます。