スカルドゥ(Skardu)は、パキスタンのギルギット・バルティスタン州にある、世界的に有名な水晶をはじめとする宝石・鉱物の産地のひとつです。
1. 産出量:正確な統計は少ないが、重要な産地
パキスタン北部の山岳地帯(ギルギット・バルティスタン)全体は、ヒマラヤ山脈、カラコルム山脈、ヒンドゥークシュ山脈が交わる、非常に鉱物資源に恵まれた地域です。
- 地域全体のポテンシャル: ギルギット・バルティスタン州(スカルドゥを含む地域)には2,000以上の鉱山があり、25,000人以上の人々が鉱業に携わっているという調査結果もあります。
- スカルドゥの役割: スカルドゥは、世界第2位の高峰K2への玄関口としても有名で、周辺のシガール渓谷(Shigar Valley)などの鉱山で採掘された鉱物(水晶、アクアマリン、トパーズなど)の集積地(集まる場所)としての機能も持っています。
- 採掘の特性: 鉱山は険しい山岳地帯に点在しており、機械化が進んでいないため、大規模な工業的採掘ではなく、小規模で手掘りに近い形で行われていることがほとんどです。そのため、具体的な年間の水晶の総産出量を示す公式なデータは、一般にはあまり公表されていません。
結論として、「スカルドゥとその周辺は水晶の産地として非常に重要であり、多くの種類の水晶が採掘されている」状況です。
2. 品質と種類:「個性的な水晶」の宝庫
スカルドゥ産の水晶は、量よりもその特異な品質と個性で非常に有名です。
- ヒマラヤ水晶としての力強さ: ヒマラヤ山脈の極限環境で形成されたため、非常に強いエネルギーを持つと評価されています。
- 多彩な特徴:
このように、スカルドゥの水晶は、単に透明な水晶が大量に採れるというよりも、「バリエーションに富んだ高品質な標本級の水晶」が豊富に採れる産地として、世界のコレクターや専門家から高く評価されています。

天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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