パワーストーンといえば水晶!というぐらい不動の人気を持つ石。その特徴と成り立ちについてまとめました
水晶(石英)の成り立ち
水晶(石英)は、酸素原子とケイ素原子からなる火成岩で、マグマや熱水噴出孔の周辺で結晶化します。
地球上に最も多く存在する鉱物で、点状、塊状、粒状、角柱状、さらには糸状などの形で存在しています。
また、地球上で数少ない双晶構造を持つ鉱物でもあります。
石英は、紀元前300年に古代ギリシャの哲学者 テオフラストスによって初めて記録され、κρύσταλλος(クリスタロス)という名前が付けられました。
その由来は、石英が氷に包まれていると信じられていたことを示す「氷」という言葉にあります。
17世紀にニコラス・ステノが、どんな大きさや形であっても、クオーツは必ず60度の角度で出会うことを発見しました。
地球上のすべての国に存在し、ブラジル、中国、南アフリカ、マダガスカル、オーストラリア、カナダ、アメリカ、メキシコ、イギリス、ロシアには重要な商業用鉱床があります。
マクロクリスタリン・クォーツとクリプトクリスタリン・クォーツ
石英には2つの形態があり、それぞれが世界で最も人気のある副鉱物として分類されています。
マクロクリスタリン・クォーツとは、他の岩石マトリックスの中にある粒状構造や、大きな結晶構造の中にあるものを指します。例えば、ローズクォーツ、ハーキマーダイヤモンド、クォーツ、アメジスト、アベンチュリン、タイガーアイなどが挙げられます。隠微晶質の水晶(カルセドニーとも呼ばれる)は、より小さく、よりコンパクトな水晶の集合体のグループです。カーネリアン、クリソプレーズ、ブラッドストーン、ジャスパー、フリントなどがこれにあたります。
クォーツの色の種類
水晶には様々な種類があるため、国際鉱物学協会(IMA)では2つの分類に分けています。1つ目は、結晶体に組み込まれたマイナーな元素(格子とも呼ばれる)によって着色されたクォーツ。
もう1つは、水晶が成長する過程で鉱物や液体が混入して着色したものです。
前者は、スモーキークォーツ、アメジスト、シトリン、…などがあります。
形成時のインクルージョンによって着色されたものとしては、ブルークォーツ、ローズクォーツ、エンヒドロクォーツ、グリーンクォーツなどがあります。
これらの水晶は、いずれも硬度が7と同じで、カット、研磨、成形に適しています。
パワーストーン愛好家にとっての水晶
不純物はどの鉱物にも含まれていますが、クオーツに含まれるインクルージョンは世界中の鉱物コレクターが求めています。
クオーツの品種に関しては、インクルージョンそのものよりも、それがどのような地域で産出されたかの方が重要な場合があります。
パワーストーンのファンは様々な種類の水晶を愛し、この素晴らしい石が提供する癒しのエネルギーを引き出すことに余念が有りません。
特にルチルインクォーツ、クロライドクォーツ、ファーデンクォーツ、デュモルティエライト、マンゴークォーツなどが有名です。
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天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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