ツルタです!今回はビーズ状に加工されてることも多いことから天然石ブレスレットの素材にも選ばれる、真珠(パール)についてお話します!
真珠って天然石なの?
真珠は有機宝石に含まれます。
宝石は原則として無機物から作られたものなんですが、生物から生み出されたものの中から、美しく価値のあるものが例外として有機宝石と呼ばれます。
他にも琥珀、アンモライト、べっ甲、珊瑚、象牙など生体の一部や化石化したものも含まれています。
モース硬度は低く、酸や紫外線にも弱いため、保管方法やお手入れが重要な宝石です。
真珠は白以外にどんな色がある?
一般的にイメージされるのは純白のホワイトパールですよね。
しかし他にもクリーム、ピンク、ブルー、イエロー、ブラックと様々なカラーがあります。
また、ピンクの中でも染めたものと無調色のものなど種類があるんです。
なぜいろんな色になるの?
真珠本来の色は薄い黄色から白に近い、淡い色合いのものが多いです。
さらに着色によるピンク、真珠層に異物が混ざることでブルーやグレーになることもあるんです。
黒真珠は青や緑などの光沢が混ざることで黒っぽくなります。
染めた黒真珠もあるの?
黒真珠は独特な光沢を持ち、根強い人気があることから染め加工で作られることがあります。
また、放射線の照射による処理で青変処理されていることも。
安価な淡水真珠を染め加工してブラックパールという表記で販売している店舗もありますので、天然の黒真珠をお探しの方は注意。
天然の黒真珠は黒蝶貝から採れるもので、グレーやブラウン、グリーンが混ざりあった神秘的な色合いになっています。
真珠ってどうやって作られるの?
貝殻の中に混入した砂粒などに、貝殻を作る細胞が蓄積されることで作られます。
いわば「球状の貝殻」ってことですね。
なので、天然の真珠は中心部分まで全て真珠層でできています。
養殖真珠は人工的に核を埋め込んで作ります。
真珠を作れる貝って何種類あるの?
アコヤガイ、白蝶貝、黒蝶貝、マベガイ、ピンク貝、池蝶貝の6種類です。
これらは「真珠母貝」と呼ばれています。
白蝶貝は南洋真珠、黒蝶貝は黒蝶真珠、池蝶貝は淡水パール、ピンク貝はコンクパールの母貝です。
アワビって真珠母貝じゃないの?
母貝のひとつです。
ただ、産出量がとても少なく、希少です。
アワビからも天然真珠が採れるのですが、コストや技術上の問題から、現在では母貝としては使われていないんです。
コンクパールって何?
巻貝の一種であるピンク貝を母貝とする真珠です。
主な産地はカリブ海で、養殖が難しく、流通しているものはすべて天然真珠。
ジュエリー素材として使用できるレベルのものは希少で、年間に数粒しか採れません。なのでとっても高価です。
真珠母貝って他の貝となにが違うの?
内面に真珠を作れるだけの光沢がある、というのが条件です。
真珠母貝となる6種類も表側は地味なんですけど、内側はとても幻想的な光沢を持っています。
だからこそ、宝石としての真珠を作れるんですね。
真珠(パール)についてのまとめ
・真珠は有機宝石
・ピンク、青、黄色や黒などさまざま
・異物が混ざったり、染めや特殊な加工で色が変わる
・核となるものに貝殻を作る細胞が蓄積されることで作られる
・真珠を作れる真珠母貝は6種類ある
・内面に真珠を作るための光沢があるものだけが真珠母貝となる
有機宝石の中でも真珠は特に人気あるよね。
国内はもちろん、世界的に見ても格式の高いジュエリー素材だし。
天然石のブレスレットとも相性のいい素材ですよ。
あの独特の光沢は他の石じゃ出せませんよね。
まさしく唯一無二の輝き。
月のしずくが結晶になったような、淡く透明感のある美しさ。
わたしにピッタリですよね!
……。
……ハイ!
よろしい。
世界中から支持を得続けている真珠は、ネックレスや指輪にされることが多いですが、ブレスレットの素材にするのも可愛いですよ。
白系のムーンストーンや、淡いピンクのローズクォーツ、モルガナイトと組み合わせるのも素敵です。
当店でも人気の素材なので、ぜひチェックしてみてくださいね!
天然石好きが高じてstoriaという石屋さんにお勤めすることになった関西人。主に仕入れとデザインを担当していますが、最近は写真撮影も勉強中。これまでに買付にいった国はブラジル、中国、タイなど。特技はどこでも眠れること。
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