モルガナイトは、女性らしい美しさや愛らしさを身に着けたいという方に特におすすめのパワーストーンです。
モルガナイトの意味・石言葉
自然と愛情にあふれた言動をうながし、持つ人の隠れた魅力を引き出してくれると言われています。
やわらかなピンクカラーは、疲れた心にそっと寄り添って癒やしてくれます。
石言葉も清純・愛情・優美と、石が持つイメージにぴったりです。
やわらかなピンクカラーが魅力
モルガナイトの絶妙な色合いは、マンガンによるものです。
モルガナイトは、淡いピンクと濃い青みがかったピンクというハッキリとした多色性を持っているため、原石の向きに注意して加工する必要があります。
色が濃いモルガナイトは稀で、最も人気のある淡いピンクカラーを得るためには、比較的大きな原石が必要になります。
ペグマタイトに含まれる多くの宝石と同様に、モルガナイトもかなり大きめの結晶を形成し、ブラジルの鉱山では10kgもの大きな結晶が発見されています。
ワシントンD.C.のスミソニアン博物館には、重さ236ctと250ctのファセット加工された2つの宝石が収蔵されています。
モルガナイトの主な産地
市場に出回っているモルガナイトのほとんどは、ブラジルのミナス・ジェライス州にあるペグマタイト鉱山から産出されています。
また、アフガニスタン、モザンビーク、ナミビア、アメリカなどからも産出されていますが、いずれも安定した産出量はありません。
現在はまだマイナーな産地ですが、マダガスカルの原鉱床は今でも最高の素材の基準となっています。
マダガスカル産のマゼンタ色の原石は、他の産地のものより美しく、高値が付いています。
モルガナイトの歴史と言い伝え
ジョージ・クンツは、1910年にマダガスカルでローズベリルの新産地を発見しました。
その後、1910年12月5日のニューヨーク科学アカデミーの会合で、友人であり顧客でもあるJPモルガンの活動を称えて、モルガナイトという名称を提案したのです。
J.P.モルガンは芸術や科学技術への資金援助だけでなく、ニューヨークのアメリカ自然史博物館やパリの自然史博物館への重要な宝石の寄贈を行っていました。
モルガンは、1900年代初頭の最も重要な宝石コレクターの一人で、彼のコレクションの一部は、ティファニーとそのチーフ宝石鑑定士であるクンツによって集められたのです。
クンツはモルガナイトの変わった特性として「X線を照射すると強烈な赤色の蛍光を発するが、停止すると発しなくなること」を指摘しています。
1989年10月7日、モルガナイトの最大級の標本が発見されました。
メイン州バックフィールドのベネット採石場で発見されたもので、ややオレンジがかった色をした石です。
長さは約23cm、幅は約30cmと大きく、この結晶の重さはなんと22㎏強もありました。
モルガナイトの値段はどこで決まる?
モルガナイトは主にパステルカラーの宝石として知られており、淡く柔らかな色合いのピンク、パープリッシュピンク、オレンジがかったピンクなどがあります。
モルガナイトは淡い色調が一般的ですが、中には強い色調を見せる石もあります。
アクアマリンよりも希少ですが、現在の市場では大きなカットの石が比較的安価で手に入ります。
これは、モルガナイトがアクアマリンやエメラルドほど広くジュエリー市場に普及していないからと考えられます。
カラー
モルガナイトの色には、ピンク、ローズ、ピーチ、サーモンピンクなどがあります。
現在の市場では、ピンクやローズの色調がより人気な傾向がありますね。
ピーチやサーモンはあまり人気がないようですが、コレクターの中には加熱処理されたピンク色の石よりも、未処理のピーチ色の素材を高く評価する人もいます。
この宝石はほとんどの場合、ピンク色を改善するために熱処理されています。
ちなみに、この処理は検出できません。
熱は黄色やオレンジの色調を追いやり、より純粋で魅力的なピンク色を残します。
安定した色合いで、退色することはありません。
クラリティ
ベリルの一種であるアクアマリンのように、モルガナイトのファセットには通常、目に見えるような内包物はありません。
透明度の低いものは、彫刻やカボションとしてカットされることが多いです。
カット
モルガナイトは、淡いピンクと濃い青みがかったピンクという明確な多色性を持っているため、加工する際には原石の向きに注意する必要があります。
モルガナイトの強い色合いは稀で、最高の色を出すにはかなり大きな原石が必要となります。
あらゆる標準的な形やサイズのほか、ユニークなデザイナーズカットもあります。
カラット数
モルガナイトの結晶は非常に大きいため、他の多くの宝石に比べて大きなファセットを持つ石が多く見られます。
上記の要素を複合した評価から、モルガナイトの値段は決まっています。
モルガナイトのお手入れ方法
硬度7.5のモルガナイトは、日常的な着用にも十分な耐久性のある宝石ですが、こまめにお手入れすることでその輝きをキープできます。
お手入れは中性洗剤で行います。
やわらかいブラシを使って、表面のよごれを優しくこすってください。
モルガナイトとアクアマリンは同じベリル
ファッションでも人気の高いピンク色のモルガナイトは、需要の多い宝石です。
まばゆいばかりの輝きと、澄んだピンクから愛らしいピーチまでの柔らかな色が特徴。
アクアマリンの美しさを思い起こさせますが、同じ鉱物だから当然です。
モルガナイトはパステルピンク、アクアマリンはパステルブルーのベリルなのです。
コーディネートしやすい宝石
パステルカラーでありながら、ピンク系の宝石にはめずらしい瑞々しさがモルガナイトの特徴です。
そしてその輝きは、黒やグレー、アースカラー、ネイビーなどの色にフェミニンなタッチを加え、ジュエリーのワードローブにまばゆい輝きを与えます。
他のピンク系宝石と同様に、モルガナイトもホワイトゴールドとの組み合わせが美しい。
暖かみのある色なので、イエローゴールドとの相性も良く、ブルー、青磁、ピーチ、イエロー、ライラックなどの豊かなパステルカラーと美しく調和します。
モルガナイトの概要
モルガナイトは、20世紀初頭にカリフォルニアで初めて発見されました。
サンディエゴ郊外でトルマリンやクンツァイトなどの豊富な宝石が発見され、この地域で宝石ラッシュが始まりました。
モルガナイトの存在は宝石業界でも非常に大きな新発見であり、世界で最も重要な宝石バイヤー ジョージ・クンツの目に留まったのです。
クンツは、このピンクの宝石が特別なものであることを知り、買えるだけ買って、最大の顧客である大富豪の銀行家J.P.モルガンにちなんで名前をつけることにしました。
モルガナイトは、1908年にマダガスカルでも発見され、ブラジル、モザンビーク、ナミビア、アフガニスタン、ロシアなどにも鉱床があるが、比較的希少な宝石です。
標準的なサイズにカットしてジュエリーに使用できるほどの量がないため、値段は高くなりがち。
モルガナイトは、柔らかな色合いと目の覚めるような輝きのユニークな組み合わせを求めるパワーストーン愛好家のための天然石でもあります。
モルガナイトには大きなサイズのものもあり、ファセットを施したモルガナイトで最大のものは、大英博物館に所蔵されているマダガスカル産の598.70カラットのクッション型です。
天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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