実は地球上で最も若い?地質学から見たヒマラヤ山脈

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ツルタです!神々の聖地であるヒマラヤで採掘された水晶には、どんな歴史があるんだろう。そんな風に思っていたのですが、実はヒマラヤ山脈は地球上で最も若い山脈のひとつなんです。

ヒマラヤ山脈の地質的な特徴

アンナプルナ

ヒマラヤ山脈は、そのほとんどが隆起した堆積岩と変成岩で構成されています。

現代のプレートテクトニクス理論によれば、その形成は、インド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの収束境界(メインヒマラヤスラスト)に沿った大陸衝突または造山作用の結果であるとされています。

ミャンマーのアラカン・ヨマ高地やベンガル湾のアンダマン・ニコバル諸島も、この衝突の結果形成されたものといわれています。

約7000万年前の白亜紀後期には、北上するインド・オーストラリアプレート(その後、インドプレートとオーストラリアプレートに分裂)が年間約15cmの速度で移動していたといいます。

そして約5000万年前、この高速で移動するインド・オーストラリア・プレートはテチス海を完全に閉じ、その存在は海底に沈降した堆積岩とその縁を縁取る火山によって形作られました。

両プレートは低密度の大陸地殻で構成されていたため、海溝に沿ってマントルに沈み込むのではなく、山脈に突き刺さったり折り重なったりしました。

このプロセスを説明するためによく引用されるお話として、エベレストの山頂がこの古代の海から来た海洋石灰岩でできていること、が挙げられます。

今日、インドプレートはチベット高原で水平に駆動され続けており、それによって高原は上方に移動し続けているんです。

インドプレートはまだ年間67mmで動いていて、今後1000万年の間に約1500kmアジアに移動することになります。

インド-アジア間の収束のうち、年間約20mmはヒマラヤの南前線に沿ったスラストによって吸収されるため、ヒマラヤ山脈は年間5mmほど隆起し、地質学的に活発といえる状態です。

インドプレートがアジアプレートに移動することによって、この地域は地震活動が活発となり、結構な頻度で地震が発生しているんです。

最終氷期には、東のカンチェンジュンガと西のナンガパルバットの間に氷河の連なる氷河流がありました。

西ではカラコルムで氷河流網と合流し、北では旧チベット内陸氷と合流。

ヒマラヤの現在の谷氷河の長さはせいぜい20〜32kmですが、氷河期には主要な谷氷河のいくつかは60〜112kmの長さだったことがわかっています。

氷河の雪線(氷河の蓄積と消滅が均衡する高度)は現在より約1,400-1,660 m低かったと考えられていて、そのせいで気候は現在よりも少なくとも7.0~8.3℃寒かったのです。

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