アメジストは、水晶の紫色の品種です。紫色は薄いラベンダー色から濃い紫まであり、通常は半透明。他の水晶と同様に、アメジストもヒーリング分野でもよく使われる水晶です。
アメジストの特徴
アメジストは世界各地で発見されています。
アメジストは世界各地で産出されますが、暗い色の高品質な宝石を産出する国は限られています。
他にもローズクォーツやカーネリアンなど、一般的な種類の水晶があります。
多くの石には偽物がありますが、天然のアメジストは一般的で安価なので、合成アメジストを作る意味はありません。
ただ、気をつけなければならないのは、紫の色をしているだけなのに、アメジストという架空の名前がついているガラスです。
硬度、カラー
アメジストは、モース硬度7です。
通常の透明な水晶とアメジストの違いは、色だけです。
アメジストの紫色は、石が形成されるときに含まれていた鉄とアルミニウムによるものです。
アメジストは常に紫の色合いをしており、非常に明るい場合もあれば、非常に暗い場合もあります。
時には、赤い点や赤や青の色調が見られることもあります。
アメトリン
アメジストとシトリンは密接な関係にあります。
シトリンは、アメジストが形成される際に熱を受けてできます。
シトリンを「バーントアメジスト」と呼ぶ人もいるほどです。
シトリンとアメジストが1つになったものはアメトリンと呼ばれ、とても人気があります。
誕生石
アメジストは2月の誕生石です。
また、魚座、牡羊座、水瓶座、射手座などの星座にも意味があるそうです。
アメジストの産地
アメジストは、ロシア、インド、ブラジル、アメリカ、カナダ、オーストラリア、韓国などで産出されます。
流通しているものはザンビア、ブラジル産が多いですね。
用途
アメジストのジュエリーやその他の用途は、2万5千年前の新石器時代にさかのぼります。
王族との関わりが深く、王冠や王族の指輪などに使われてきました。
かつては貴石でしたが、現在では半貴石とみなされるほど一般的になっています。
アメジストは水に入れても大丈夫ですか?
アメジストのクリスタルを水に浸しても全く問題ありません。
アメジストと一緒にシャワーを浴びたり、お風呂に入っても大丈夫ですが、セットされている地金部分が水に強いかどうかにも気をつけた方がいいですね。
浄化方法
クリスタルを浄化したり、クリアにしたり、活性化する方法はたくさんあります。
よく知られているのは、水に流す、清流に沈める、月明かりの下に置く、健康な観葉植物のそばに置く、セレナイトプレートの上に置く、セージやパロサントを焚く、チャイムやシンギングボウルを使う、などです。
自分がクリアで穏やかな気持ちになれるものは、クリスタルにも良い影響を与えるといいます。
アメジストの変色
日光の下に放置すると、アメジストは色あせてきます。
色が変わることはありませんが、色が薄くなります。
非常に高い温度で熱処理をすると、アメジストは黄金色や緑色に変化することがありますが、自宅ではそのようなことはありません。
グリーンアメジスト
グリーンアメジストとは、アメジストが紫色であることから、正しくはプラシオライトと呼ばれます。
プラシオライトは、アメジストを熱処理したもので、淡い緑色をしています。
アメジストの語源
アメジストの語源はギリシャ語で、「酔わない」という意味です。
古代ギリシャやローマでは、アメジストは酔いを癒すために使われていました。また、アメジストは不眠症や悲しみ、依存症などの改善にも用いられてきました。
ジュエリー素材としてのアメジスト
アメジストの宝石は、ジュエリーとしてとても人気があります。
耐久性があり、十分に硬いですし、容易に入手可能かつ手頃な価格です。
ハイグレードな素材でも比較的安価で流通しています。
アメジストの意味
ネガティブなエネルギーからあなたを守る
直感力・超能力を高める
悪い習慣を断ち切るのを助ける
ヒーリング分野での評価
愛らしい紫色のアメジストは、ジュエリーで最も人気のある宝石の一つであり、クリスタル・ヒーリングと最も関連のある宝石です。
欧米ではクリスタル・ヒーリングの一環として、悪い習慣や依存症を変える手助けなどに使われています。
アメジストは、多くの恩恵を受けられるパワーストーンとされています。
高い周波数で振動し、ネガティブなエネルギーに対してスピリチュアルな保護の泡を作り、意識を目覚めさせ、瞑想や直観を促進すると信じられています。
感情的な混乱から解放されて賢明な判断を下し、内なる強さを高め、スピリチュアルな意識を深めることができるとも。
アメジストは様々なレベルでの浄化作用を持つ石とされ、オーラを直接浄化し、頭脳を明晰に保つための決断をサポートしてくれるとされています。
また、持ち主が最高の自分になることをサポートし、役に立たない習慣を捨て、高い意識状態に移行するのを助けてくれるともいわれています。
天然のアメジストクリスタルを使っていると、自分の本質がより明確になり、地に足がつくようになる、と人気です。
これはネガティブな影響から持ち主を守る、という言い伝えによるもので、タンブルの石をポケットに入れて持ち歩くという方もいらっしゃいます。
アメジストは、家や職場に置くと良いヒーリングストーンとも言われていて、アメジストのジオードやクリスタルは、大気を浄化し、明晰さと保護をもたらすと信じられています。
大きなアメジスト・クラスターを事務所においている、という社長さんも多いですね。
ブラックアメジスト
ブラックアメジストは、アメジストの石にヘマタイトが内包されています。
そのため色が濃くなり、黒と深い紫が混ざったような色になります。
アメジストの石の持つ癒しの効果と意味を、ヘマタイトと組み合わせています。
これにより、グラウンディングの要素が加わり、ヘマタイトはルートチャクラをサポートし、アメジストは高次のチャクラを刺激すると言われています。
モロッコ産のアメジストは、深い紫色の品種で、シェブロンやクラックルのような外観とバイオレット・ファイヤーを含むことが多いです。
宝石としての意味は、一般的なアメジストと同じです。
アメジストについての記事
天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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