アレキサンドライトは、クリソベリルの仲間で、地球上で最も希少な石のひとつです。(名前は似ていますが、エメラルド、アクアマリン、モルガナイトなどを含むベリルの仲間ではありません)。モース硬度は8.5で、最も硬い宝石の一つであると言われています。
アレキサンドライトの特徴
アレキサンドライトは、見る角度によって色が変わって見える「プレオクロイズム」という光学特性を持っています。
また、その特性に加えて、周囲の光源によっても色が変化する特徴も持っています。
白熱灯の下では紫がかった赤に見えるが、日中では青みがかった緑に見えます。
これは、黄色の光を吸収し、青と赤の光を透過させるためです。
アレキサンドライトは1830年代にロシアで発見され、ロシア皇帝アレクサンドル2世に敬意を表してこの名前が付けられました。
もともとアレキサンドライトはロシアでしか産出されないと考えられていたが、1980年代後半にブラジルで鉱床が発見され、すぐに他の鉱床も発見されました。
現在では、ロシア、ブラジル、ジンバブエ、マダガスカル、ビルマ、インド、スリランカなどで小規模な鉱床が発見されていますが、特に高品質のものはまだ非常に希少です。
ジュエリーとしてのアレキサンドライト
アレキサンドライトは、6月の誕生石としてよく挙げられますが、その希少性から真珠も挙げられます。
アレキサンドライトは、信頼できるディーラーからしか入手できず、価格もそれなりにします。
この石はファインジュエリー向けではなく、ダイヤモンドでいうところのポイントサイズ(0.015ct)の低品質の石でさえ高価だったりします。
もしあなたがお店から特別に安い価格を提示されていたとしたら、それはおそらくアレキサンドライトではないでしょう。
一定の人気を誇る宝石ですから、本物のアレキサンドライトが安く流通することはまずあり得ません。
アレキサンドライトの言い伝え
アレキサンドライトは、単に喜びをもたらすだけではなく、自分自身の中に喜びの源を育むことを助けるといいます。
一瞬一瞬の美しさに気づき、自分の人生を選択し、最大限に生かす力を促進してくれるとも。
どのような状況であっても、常に利用可能な可能性を意識することで、希望を与えてくれる石ともいわれています。
天然石に魅せられて仕入れのために世界各国を飛び回る、Storiaの店長です。大阪市福島区で育った二児の父。学生のころからミネラルショーにも参加するほど石が好きで、中国やロシア、ブラジルに原石を探しに行ったり、アメリカでクリスタルヒーリングのセッションを受けたことも。特技は何でも食べられる(ようになった)こと。
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