アメリカでの宝石採掘 その1 エメラルドやダイヤモンドも！観光しながら宝石探し

ツルタです！ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドの4大宝石の採掘といえば、インド、南アフリカ、コロンビアなどを想像しますよね。でも、アメリカにはこれらの宝石をはじめ、さまざまな宝石を探すことができるスポットがたくさんあるんですよ。羨ましい！

観光しながら宝石採掘！？

採掘できる場所のほとんどは、経済的には他の国の鉱山ほど規模が大きくありません。

でも、ひとりはもちろん家族全員まで余暇の目的地となっています。

宝石学をテーマにした旅なんて素敵ですよね。

アメリカの有名な観光地に出かければ、数十万円の価値がある宝石を見つけることができるかも。

宝石探しの旅は、子どもが宝石について学ぶのにも最高な体験ですね。

エメラルド・ホロウ鉱山

ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムから車で1時間のヒデニートでは、エメラルドの採掘が可能です。

エメラルドの採掘というと、コロンビアとかそういった場所でしかムリなのかと思っていました。

ヒデニートのエメラルド・ホロウ鉱山には、一般顧客に開放されている米国唯一のエメラルド鉱山があるんです。

鉱山からの発見物をチェックしたり、低額で自分で探鉱、掘削をしたりすることができます。

主にエメラルドで有名ですが、東京ドーム6個分に相当する70エーカーの敷地からはサファイア、トルマリン、ガーネット、トパーズ、アクアマリンも産出されるんです。

ヒデニートの町は、この地域で発見されたスポデューメンの希少種であるヒデナイトにちなんで1913年に命名されました。

年中無休のこの鉱山は、美しい景色も楽しめますよ。

クレーター・オブ・ダイアモンズ州立公園

アーカンソー州のマーフリーズボロではダイヤモンドの採掘ができます。

公園のキャンプ場に泊まって、野生生物や自然の景色を楽しみながら、輝く宝石をGETできるなんて素敵ですよね。

実はダイヤモンドは土の中に埋まっていることもあり、いたるところで目にすることができますが、公園で道具を借りてより深く掘ることができます。

石を集めたら、事務所に行くと鑑定士があなたの宝石の価値を見てくれます。

1975年の16カラットのダイヤをはじめ、これまでに3万個以上のダイヤが見つかっているので、ダイヤを掘り当てるチャンスは大いにあります。

他のダイヤモンド鉱床と同様、ほとんどは小さな石ですが、上質な宝石も見つかっているんですよ。

例えば2015年6月、クレーター・オブ・ダイヤモンドで8.52カラットのダイヤモンドが発見されました。

推定価値100万ドルで、アメリカで採掘されたダイヤモンドの中で最も価値のあるものです。

このダイヤはスペイン語で「希望」を意味するエスペランサと名付けられました。

ジェムマウンテン

スプルース・パインにあるブルーリッジ山脈の麓、ジェムマウンテンではルビーやムーンストーンと同様に、美しい青い宝石が見つかっています。

それにしてもド直球な名前ですね。

また、宝石細工師が宝石を磨いてジュエリーに仕上げてくれるので、家に帰る前に宝石を購入することもできちゃいます。

チェロキー・ルビー＆サファイア鉱山

チェロキー・ルビー＆サファイア鉱山では岩や土をスクリーンでこしながら、サファイア、ガーネット、ルチルクォーツなどの貴重な宝石を探すことができます。

この鉱山は4月から10月まで一般に公開され、宝石を探せるようになっています。

ブルーリッジマウンテンを背景に、美しい夏の休暇を過ごすことができる、と人気の観光地でもあります。

2021年により制限で閉鎖されていますが、オーナーは2022年のシーズンに向けて再開を考慮している、とのことです。

実は宝石大国 アメリカ

アメリカは国土が非常に広く、日本の25倍もの面積を持っています。

多くの山脈もありますから、鉱物資源は豊富なんですよね。

あまり採算がとれないから、ということもあり国内には入ってきませんが、レッドベリルやベニトアイト、ブルーサファイアなども採掘されています。

日本ではちょっと考えられません。

旅行でアメリカを訪れる際には、宝石採掘ツアーなんて企画も素敵ですね！

アメリカでの宝石採掘 後半の記事はこちら

ツルタレナ＠デザイン担当

天然石好きが高じてstoriaという石屋さんにお勤めすることになった関西人。主に仕入れとデザインを担当していますが、最近は写真撮影も勉強中。これまでに買付にいった国はブラジル、中国、タイなど。特技はどこでも眠れること。